「他者を認める」
私は長年、在宅医療に携わる中で考えが変わったことが一つあります。
自分の信念や価値観に基づいた医療を患者さんに提供するのが良い医療ではなく、患者さんやそのご家族が「その方らしく」「ご家族らしく」生きていただくために何ができるかをともに考えることが本来の医療ではないかと考えるようになりました。在宅では、患者さんのみならず、そのご家族のそれぞれの思いがあります。決して医療者の価値観をおしつけることなく、今、目の前にいる自分ではない「他者」の思いを大切にすることこそ在宅医療の真髄だと感じています。
私は、この「他者を認める」ことを理念として在宅医療を続けて行きたいと思います。
日本内科学会 日本神経学会 日本在宅医療連合学会(認定専門医) 仏教看護ビハーラ学会 日本スピリチュアルケア学会
日本温泉気候物理学会(温泉療法医)
同志社大学大学院総合政策科学研究科博士課程修了 博士(政策科学)
大阪府立成人病センター
東京都庁(福祉保健局保健政策部)
和歌山県立医科大学 講師
京都看護大学大学院 准教授
千里金蘭大学大学院非常勤講師(現職)
日本健康福祉政策学会、日本保健医療社会学会、日本公衆衛生学会、日本難病看護学会
地域の人々の生活に寄り添い、病気や障がいがあっても、誰もが自分らしく幸せに暮らせる社会をめざして、在宅医療の実践から、医療制度の変革につなぐ役割を担いたいと思います。